穴水町復興対策会議能登半島地震復興支援ブログ

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2月25日(月)復興サロン

◇2月25日(月)復興サロン◇

2月25日(月)復興サロン 午後7時~ 穴水町商工会にて

参加者:辻本、皆森、佐々木(ホットちゃん)、皆森(夫)(仮設区長)
    加藤、竹端、池上(以上住民) 東、岡崎、小林(以上役場)
    川崎(商工会)   江口(石川高専)
    吉田(京大)、松田(RSY)、高島(富士常葉大)


加藤:今日はいよいよ3月4日にオープンする、ホットちゃんの3人をお迎えした。
商店街としてはホットちゃんが成功すると弾みがついてこちらに波及するという期待がある。

ぜひ成功させたい。
今日は3人に意気込みとか思いとかを聞く。

加藤:お店はどういうところからやるという話になったの?

辻本:原点は仮設の中でお互いにおかずのやり取りなどしていた。
一人暮らしのお年寄りも多いし、お店を始められたらいいねという話がどこかから岡崎さんに伝わった。

町の中に湯気が建つとかにおいがするようなお店がないから、なんかやりたいねというきもちが3人合致した。

資本は全くゼロ。
いろんな協力いただいて、全部といっていいほど頂き物。

岡崎:そんな私は何も何も。
3人の熱い思いやわね。

加藤:メニューは?

辻本:私らは、お惣菜を売ってお年寄りが買いに来たらいいという発想だった。
保健所的に規約があって難しく、定食を売る店ならOKだった。
名前は、ほっとするような店にしたくてホットちゃんと名づけた。

加藤:看板はできた?

東:看板は、石川高専にお願いして処分場から廃材を持ってきて、学生達が作ってくれる予定。
子ども達の思いもあるし、がんばっていければいい。

吉田:なぜメニューはもずくうどん?

佐々木:穴水高校生のメニューを知ってもらうために、発信する。
穴水特産のもずくを使っているし。
もともとは高校生が文化祭で考案したもの。

吉田、松田:早く食べてみたい!

加藤:営業時間は?

辻本:11時から2時まで。4時から6時まで。残念なことにトイレがない。
商工会のトイレをお借りすることになったが、土日祝日はお休みだから借りれないので平日になった。

一同:もったいない!

池上:商店街の人たちでトイレを提供してくれる人はいないの?

佐々木:お客さんに今日はあそこ、明日はここで、とはいえない。
休みはトイレに合わせざるを得ない。

池上:土日は商工会のトイレは借りれないの?

岡崎:管理上の問題もある。
商工会だってほんとは協力したいと思っている。

吉田:メニューはどんなのがありますか?

佐々木:おうどんと定食と揚げパン、ドーナツ、コーヒー。
茹で餃子は皮から作りますよ。定食のお惣菜は穴水産のものにこだわってます。

松田:三人の他にお手伝いは?

皆森:仮設のおばあちゃん達は店番でも何でも言ってねとは言ってくれているし、飾りつけのものを一生懸命作ってくれている。

皆さんがこれもあれもあげるといってくれた。
みんなそういうお店を押す気持ちがある。

岡崎:仮設のおばちゃん方が町まで出てくるきっかけになればいいよね。

加藤:今屋根がある場所(ホットちゃんの隣)も机・イスを並べてお店をやるかね?

岡崎:それはお客さん次第。

佐々木:暖かくなってくればそれもいい。
そのときはまた保健所に聞いて、できるものなら。

皆森:そこで地元の家庭菜園の野菜を売ったりしたい。
それも一本ずつとか、小さい単位で。

松田:このサロンは一ヶ月に一度開かれていているのだが、なかなか前に進められなくてどうしたらいいんだろうと考えていたら、ある日突然新聞でお三方のことを目にしてびっくりした。

実行に移せた力は何でしょうか?

佐々木:仮設に閉じこもっているのが嫌だった。
何もしないでいるのも嫌だし、また世間の人にそう思われるのもいやで、誰かが何かをしとることをわかってほしかった。

仮設だけ特殊と思われたくなかった。
とにかく、失敗するかもしれないけど何かしたい、ただそれだけ。
何かするなら、私は店をしていたし、できればそっちのほうがいいかなと。

辻本:佐々木さんと違い、私らは商売のノウハウも難しさも知らない素人。
単純にやってみようという気持ちがあり、それがよかったかわるかったかは後にならないとわからないが、怖いもの知らずだったのは確か。
怖いもの知らずでも地震の後に何かしたいという意思はあった。

岡崎:仮設の中でも作品づくりなどいろいろなことをしていて、ホットちゃんもその延長上。

皆森:商工会の集まりに当初は出ていたが、じれったくてうずうずしていた。
それが最初です。

辻本:商店街の話は3歩進んで2歩戻る。
4歩目に絶対行かない感じだった。
私達は難しさとか怖さとかそんなものがわからないままにやるものだから。

佐々木:地震のような怖い目にあったからこれ以上のものなどない。

松田:偶然かどうかわからないが、地震からちょうど一年たった。

皆森:私らはこれから年をとっていく。
地方の商店街には店がなく、車で行けば店はあるが10年経てば老人車を押して歩かなければいけないかも。
一人暮らしや年をとると自分で作るのは面倒になるし、栄養がどうしても偏る。
穴水はせっかく新鮮なものがあるのにお年寄りがそれではもったいない。
どなたかが何とかしてくれるならそれでよかったが、誰もしないので自分でやろうと思った。

佐々木:自分の母親も輪島で一人暮らしをしている。
買い物のときは行きはバスで帰りは荷物が重いからタクシーに乗る。

そうすると疲れて料理もできないから惣菜に頼る。
しかもパックが大きいので無駄になるが二人分買って全部食べきれない。
一人分や量り売りのお店があったらいいのにと前から思っていた。

松田:皆さんの目から見て商店街には何が足りないと思う?

皆森:昔のお店に戻ればいいんじゃないかと思う。
今の大型のスーパーではなく、昔のお店。
ちょっとお話したりとか、今この町でもスーパーがあるが、地元の野菜はほとんどない。

売れている地元の野菜は県外に行ってしまって、ここでは高くて買えないとかで地元の野菜はほとんどない。

魚も養殖のものが出てたりとか、刺身が美味しいのに、スーパーで売ってるのは、石川産と書いてあってもどこの石川産かわからない。

皆森(夫):穴水は赤土でいい野菜がたくさんある。
スイカでも穴水のスイカが京都市場にでないと最高値がつかないくらい昔はいい物を作っていたが、今は珠洲に抜かれた。

しかし、赤土の良い野菜は一回金沢市場に出てから穴水に入ってくるので、そうすると値段が上がる。

此木のどんたくでも直接農家が店を出しているが、それでもさつまいもの小さいのが5、6本で300~400円もしてちょっと手が出ない。

そういうやつを、ホットちゃんで直接仕入れて、芋彫りも手伝いして、農家の人と交流できればいいなあ。

農家に何件か電話すれば協力してくれる。
農家じゃなくても、この辺の家庭菜園は100坪、200坪あって中途半端じゃない上に老夫婦が二人で食べるのも限られているから、家庭菜園からも集荷して少しでも収益上がるといいな。

江口:我々消費するだけの側から言うと、多少見栄えが悪くても味がよければ食べられる。しかしそういう野菜は絶対市場に出ない。

竹端:市場にはある程度の量がないと出せないから、我々はそれに満たない量の野菜を農家の方からもらったりする。

「腐らせるともったいない」ってね。
町外の方が来たときにそれを提供する施設があればその方々の収入にもなるし、食材も無駄にならないですむし、一石何鳥にもなる。

神崎:地の野菜は売れるが、売る場所がないからお百姓はまとめて買ってくれるところに売る。

そんなたくさんの方に売れなくても地域で消費が広がれば、百姓さんも最終的には収入が増える。
売り場所が作られるのはいいこと。

竹端:復興市でも、実際は町中の人が町中に売っても限界がある。
もずくうどんにしても町中の人はもちろん、もっと町外に発信して、こんな食材があることを皆さんに知ってもらう発信基地としてやってもらうのは町にとってもいいこと。

松田:町の外からたくさんお客さんが来ても大丈夫?

小林:外に並んでもらいます。こないだイベントで700食売ったよ。

皆森:あたふたしたけどね。反応はよかった。

竹端:テイクアウトできますか?
どんぶりとかお茶碗持参でもいいよ。

皆森(夫):丼持って町中歩く姿っていいじゃない。

松田:それこそ「昔のお店」ですよね。お鍋もってね。

辻本:だんだん浸透してきたら、みんなマイ箸でね。

松田:商店街のほうとしては、ホットちゃんがやってくるのはどう?

竹端:僕はうれしい。

僕の商売(薬局)は待ち時間もあるので、ちょっとそっち行ってお茶してて~なんていって、おしゃべりしてくれたらちょうどいい。
今までそういう店はなかった。

皆森:今病院が最も賑わってる場所。
お年寄りは病院の売店で惣菜を買って帰る。

その代わりにこの店に寄ってもらって、お惣菜を買って帰ってくれるのが夢。
そうすれば町の中に人が来ればいいなと思う。病院で用が済んで、ハイさようならでは寂しいから。薬局の待ち時間の間に来てお昼を食べてもらって、定食のお惣菜がおいしいからと買って帰る。
そんな店。

佐々木:ついでに子どもとか、高校生が部活の帰りにコロッケかって買えればいいなあ。

竹端:実際僕も上出の総菜屋でハムエッグとかコロッケとか買って部活に行ったりしてた。

加藤:川柳大会のときに、「商店街地域の縁側~」という句があっていいなあと思った。ホットちゃんが弾みをつけて、この辺が地域の縁側になるようにしたい。

辻本:商店街は個々の店が集まって「街」になると思うが、ここの店の方達はこの先店をどうしようかという思いはあるのか?

加藤:正直なところこれだけ歯抜けになってしまうと、店数も少なく昔のように集まって何かしようという気持ちが薄れているのは事実。

そこをもう一度視点を変えてまちなかという視点で多様な人が集まる、例えばこのサロンの場などで外の人の意見を大事にして、気持ちのいい「まち」をなんとかつくりたい。

皆森:これからは老人の方が多く見えます。
若い人は車で郊外に出られるのだから引き止めずに、まちなかでは年寄りが買い物ができるように考えたほうがいい。
出前に出て、店の人が免許のない年寄りのために部落部落に運ぶなどする。

この部落は何曜日に何の店が来るとか。中心は年寄り向けにしてほしい。どんどん外に出て行く若い人を引き止めて、若い人の好みの物を全て揃えるのはホント大変ですよ。

お年寄りが買えるようにお店のほうが足を運んだほうがいい。
辻本:実際仮設では週3回お魚屋さんが車で来ている。
トラックが来たらうちまでおばあちゃんがお財布取りに行ったりして賑わっている。

松田:今仮設でお一人暮らしのお年よりは?

皆森:10人くらい。

東:お年寄りって65以上?だったらここにも二人いるんだけど。

一同:笑

皆森(夫):当初仮設には45世帯96名が入居していた。
今は34世帯66名。

11世帯が出られた。
最初の頃は家を修復してから、最近は新築して出られた方が多い。
当然、お若い方や足腰の強い人から順番に出るから、自治会も力が弱くなってくる。

班長や今仮設に二人いる生活支援員が減ってお年寄りが増えると、さあ誰が面倒をみるんだという話になる。
あと一年あるから、あとは役場の東さんががんばってくれる。

一同:笑

皆森(夫):出て行くってことはいいことだなんだからね。
だけど生活再建もたいへん。

被害の大きかった町中には特に集会場がない。
仮設にいるときには談話室があるからお年寄りが集まって、夏だと朝8時くらいから夜の7時まで一緒に遊んでましたから。

家を再建して帰るはいいが、周りに何もなく、若い人は働きに出る、自分は新築の家でじっと待ってる、訪ねてくる人もいない、となると家が再建できたからといってすっごく喜ぶだけじゃないんですよね。

新しい家でのお年寄りの心のケアっていうのは、当然町の保健課も考えてはいるが、もうちょっと、出た後を丁寧に見る必要があるかな、と感じている。

皆森:今80代のお年寄りの方皆さんすごく元気ですよ。
足腰も丈夫だし、経験も知識もあるし。

86歳のおばあちゃんでも班長もしてるし、何か手伝うことない?って。

辻本:私も3月の半ばで帰れるかなと思ってるけど、でも戻ったら寂しいな。
今みたいなぬくもりがなくなったら寂しいと実感している。誰も夕飯のおかず持ってきてくれないし。

東:仮設から持っていくよ。

岡崎:集まる場所があるからだよね、集会場。

松田:ホットちゃんがいずれはその役割を引き継げるといいですね。

佐々木:いずれ仮設の同窓会しようってみんな言ってるよね。

皆森:私ら、地震に遭わなければそんな年齢差のあるお付き合いはできなかった。

自分の親くらいの人と友達になって同窓会しようねなんてことにもならなかった。

竹端:先週末神戸の人と防災未来センターに視察に行った。
そこに生の語り部さんがいて、当時小学生だった子が小さな子どもに体験談を教えていた。

地震の体験を風化させないように、神戸が語り部を続けているのを見て、世代を超えたふれあいの時間、場所が穴水にも必要だと思った。

皆森さんがおっしゃったように、お年寄りは知識や経験を持っているが、田舎の穴水でも、同居している世帯は少ない。

僕はお客相手に世間話もするが、実になったり楽しかったりすることも多々ある。

ホットちゃんでお年寄りのお惣菜とか子ども達のおやつが提供されると聞いて、その交流がなされればいいかな、と期待している。

なるべく乖離しないように、お年よりも積極的に若い子に話しかけてもらいたいし、子ども達も面倒がらずに聞いてもらいたい。
僕は期待している。

東:穴水高生が地震後に考えたもずくうどんを、地震を風化させんようなことにつなげていきたい。

いろんな人にお世話になったから、それをいろんな人に返していきたい。
そのためにも、うどんを食べたとき、店に来たときに地震があったんだということを思い出してほしい。

加藤:江尻屋さんの所を借りてちょっとしたコミュニティスペースにしたいと画策している。

吉田(京大):町に還元できるような研究をしながら、外部者が入れるような場所ができれば、そして商店街に灯す明かりをひとつ増やしたいと考えている。

加藤:いい方向で進んでます。
町の人が町のことだけ考えていたんじゃ突破口も開けない。
柔らかい頭の若造達が集まってこの辺をにぎやかにすればアイデアも浮かんだりする。

竹端:商店街としてはここでひとつ成功例を出して、私も出したいという見本になっていただきたい。

ホットちゃんはもずくうどんというアイテムを発信する違う形のチャレンジショップだと思う。
僕達が試行錯誤したやり方とは違ったが、そういう意味で商店街でもバックアップしたいという気持ちが生まれてきた。

松田:現実的な話に戻りますが、お店の家賃はどうしてるんですか?

加藤:まちなか活性化委員会が、又貸しで貸している。

辻本:家賃は利益から払えるようにしたい。
払えるかどうかわからないけど(笑)。

松田:そういう意味では空き店舗を貸しているんですね。

加藤:ホットちゃんがどういう風に波及するか楽しみ。自分から何かをするエネルギーは波及するし。

皆森:怖い者知らずですから。

辻本:でもあまり皆さんにそう言われると肩の荷が重くなってくる。肩肘張らないで自然体でやっていこうねって言ってます。無理したら長続きしないから。

松田:今度来るときはお店できてますね。

佐々木:開店は3月4日。
セレモニーが3日。お店は11時から2時と4時から6時ね。

加藤:もうひとつは、水を差すわけじゃないが、あそこは排水がそのまま流れる形になっているから気になっている。

我々も川のまちづくりをしようといっているので。先生なんとかなりませんかね?

江口:先ほどのトイレにしても、浄化槽をつけると5、60万はかかる。

その程度のものができれば台所の処理もできるだろうが…、何か探してみましょう。

松田:江口先生は石川高専の先生なんですよ。

皆森、辻本、佐々木:まあ!

加藤:今日はホットちゃん開店を受けて話を聞き、期待を持てました。我々もサポートしますのでがんばってください。

一同:拍手